店長ブログ

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やっと手に入れた お気に入り「グロワール・ド・デイジョン」

今日は、お気に入りの『ビクトリア時代のジョグ&ボウル』をご紹介します。

「ジョグ&ボウル」とは、ご覧のとおり「水差し」と「洗面器」のことで、その昔、水差しに水を入れておいて、顔や手を洗うのに使っていました。

上流階級の人々は、使用人にお湯を用意させて、顔などを洗っていたそうです。

使い方はさておき、このお気に入りなんですが、只物ではありません!

裏側を見ると、ロイヤルドルトン社の裏印があります。

少しにじんだように見えますが、王冠のようなマークがロイヤルドルトンの裏印です。

一番下の「RdNo307813」というのが「レジストレーションナンバー」、通称「Rdナンバー」と呼ばれる番号で、この番号から登録された年代がわかるようになっています。

この番号から「1897年」ということがわかります。

まさに、ビクトリア時代ですね。

Rdナンバーの上に”GLOIRE-DE DIJON”と文字が書かれていますが、実はこれ、描かれているバラの名前なんです。

カタカナで表すと「グロワール・ド・デイジョン」となりますが、これは「フランスのピエールヤコットによってDIJONの農場で作られたバラ」だそうです。

初めて聞いた名前なので、Yahooで調べてみました。

アイボリーからオレンジがかった、大輪で美しく香りの良いバラです。

このジョグ&ボウルは、ブルー&ホワイトなので、実際の花の色は表現されていませんが、当店のホームページでこのジョグ&ボウルを見た方から、
「その花はGLOIRE DE DIJONですか?」と、お電話を頂きました。
それほどに特徴をとらえて繊細に描かれているんです。

描かれているバラの事ばかりになりましたが、実は私が一目ぼれしたのは、形の美しさです。

ジョグの下の方のふっくらとしたカーブ、上部のシャープさ、注ぎ口のツンとし佇まい。

とても美しく、気品を感じます。

さらに、ボウルの花びらの様なかたちに、ブルーのグラデーション。

そのなかにGLOIRE DE DIJONが華やかに描かれています。

本当に素敵です。

100年以上も前に作られた物ですが、欠けやヒビもなく、完品です。

私がこのジョグ&ボウルに初めて出会ったのが、知人のイギリス人の方のお宅です。

買い付けの際にはいつもお世話になっていたのですが、その時もお宅にお邪魔をしていました。

アンティークディーラーをされていたので、家の中はステキなアンティークでいっぱいでしたが、ふと、ホールに置かれていたジョグ&ボウルに気付き、一目惚れしてしまいました。

とても欲しかったのですが、大事なもので売り物ではないと聞いたので、その時はあきらめて帰りました。

それからしばらく、そのことは忘れていましたが、別の用事で送ってもらった写真の背景に、値札のついたあのジョグ&ボウルが写っていたんです。

もちろん、すぐに国際電話です。

そして、「I want it!」

やっと手に入れたお気に入りです!